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大阪で『太融寺(たいゆうじ)』と言うと お寺ではなく地名である「太融寺町」のことを思い浮かべる人の方が多く、なかには渋い顔をする人もいます。と言うのも、この「太融寺町」は風俗店やラブホテルが多く立ち並ぶ 大阪キタの歓楽街として有名な場所だからなんです。
今日は その歓楽街に威風堂々と建つ太融寺を紹介します。 ほな、ぼちぼち行くでぇ。
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寺伝によると 太融寺は 弘仁12年(西曆821年)で弘法大師が嵯峨天皇の勅願により創建。その後 嵯峨天皇の皇子である河原左大臣源融(みなもとのとおる)公がこの地を訪れ、その”融”の文字を賜り太融寺と名付けられたそうです。
また 新西国三十三ヶ所霊場第二番、近畿三十六不動尊霊場第六番、おおさか十三仏霊場第八番、摂津国八十八ヶ所霊場第六番、ぼけ封じ観音霊場第七番、なにわ七幸、大坂三十三所観音めぐり第一番 と多くの霊場会に加盟する古刹でもあります。
こちらの山門までは最寄りの 大阪メトロ(地下鉄) 東梅田駅から徒歩で8分でした。
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南側の山門から入ると 正面に本堂が見えます。
境内は いつ来ても綺麗で、歓楽街に建つとは思えないほどの静けさです。
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まずは、本堂で合掌…。
本堂には御本尊の 千手観世音菩薩が祀られています。 こちらの木造 千手観音菩薩立像は秘仏で、毎年1月18日に開帳されています。
扁額の上部にある欄間には 龍の彫刻が施されており、こちらも見事ですよ。
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本堂の横には マニ車があり、その奥には 開祖である弘法大師の若き日の姿像も。
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さらに奥に見える三階層の宝塔に向かいます。
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途中にある 大師堂、護摩堂にもお参りをして奥に進みます。
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宝塔の下には 一願堂という堂があり、不動明王が祀られています。 こちらでは毎月8日・18 日・28 日に護摩祈祷会をおこなっていて参拝は自由なんです。 一願堂の名のとおり一願成就の お不動さんです。
行灯に照らされた不動明王が 得も言われぬ雰囲気を醸し出して メッチャいいでしょ。太融寺でここが一番のお気に入りスポットなんですよ。
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そして一願堂の更に奥にある 奥之院。
こちらの滝の洞窟には、戦前の不動明王石仏が祀られています。
ここも好っきやわ~。
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そして太融寺に来て 絶対に外せないのが こちら。 境内の北西の隅にひっそりと佇む「淀殿之墓」です。
元々は淀姫神社(現・大阪ビジネスパーク)にあったが、陸軍の城東練兵場造成にあたり豊臣家ゆかりの太融寺に移祀されたとか。ただ淀殿の遺骸などは特定されておらず、息子の秀頼ともに落ち延びたという説もあるんだそうです。
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こちらは「淀殿之墓」の近くに鎮座する ぼけ封じ観音です。
なんとも慈悲深いお顔立ちっすね~。
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境内南東部には「玉の海正洋の碑」なんてのもあります。
玉の海 は大阪生まれの関取で第五十一代横綱だったのですが、現役バリバリの時に心不全で急逝した力士です。 こちらの碑は大阪後援会によって建てられました。
他にも約200坪に細かな玉石を敷きつめた「九山八海庭」という美しい石庭や、近代日本政党政治発祥の地を記す石碑などもあり 見どころいっぱいです。 とても綺麗で静かな太融寺で ゆっくり参拝しながら都会のオアシスを満喫してみてはいかがでしょうか。
それでは、今日はこのへんで…。
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