璉珹寺 女人裸形阿弥陀仏

奈良

今回は 5月中の特別拝観に合わせ 奈良市西紀寺町にある璉珹寺(れんじょうじ)に行ってきました。 こちらの璉珹寺は御本尊が『女人裸形阿弥陀仏』といって 珍しい女性の裸の阿弥陀様としても有名です。 私は今回が初めての参拝になるので すごくたのしみです。

ほな、今日もぼちぼち行きましょう。


璉珹寺があるのは 奈良市の中心部からはちょっと遠い西紀寺町。 公共交通機関を使うなら JR・近鉄 「奈良駅」から市内循環バスを利用「紀寺町」バス停下車で徒歩2分でした。 特別開扉期間中ということもあり交差点には道案内の立看板があり、迷わずたどり着けました。

璉珹寺の創建は7世紀後半、元々は飛鳥の地にあったそうだが 平城遷都にあわせて現在の場所に移って来たのだとか。 また当時は『紀寺』と呼ばれる紀氏の氏寺でした。 地名の「紀寺町」もここから取ってるんやね。  ではでは山門をくぐって中へ…。


中に入ると左側に庫裡があり、その前には沢山のニオイバンマツリの花が咲いていて メッチャいい匂い。 本堂は まだこの先ですね。


中門をくぐった先に本堂がありました。 こちらで拝観料をお支払いして堂内に入りますが、もちろん堂内の撮影はできません。


堂内は中央に御本尊の阿弥陀如来立像(女人裸形阿弥陀仏)、右脇侍に勢至菩薩立像、左脇侍に聖観音菩薩立像の 阿弥陀三尊像。 堂内ではお寺の方の説明を受けながら 超間近で拝観する事ができます。 

まずは阿弥陀如来立像。 何度も写真集や書籍などではお目には掛かっていたのですが、実物(実仏?)は思っていたより肌の色が白くないのにビックリしました。 とはいえ正真正銘の女人裸形(下半身は法衣の袴姿)で光明皇后をモデルとして作られたといわれるお姿は 優しいお顔立ちに女性らしい佇まいで、美しい法衣の袴がマッチしていました。

また両脇侍の菩薩像が美しい。 特に平安時代に造像された聖観音菩薩立像は 現代風で写実的な表情をしたリアルなお顔立ち。 シュッと引き締まったお顔とは対照的なやや肉厚の上半身。そして腰あたりから少しだけひねってお立ちになられているお姿が なんとも美しい。 これぞ THE観音様って感じのプロポーションでしたよ。  また勢至菩薩立像は聖観音菩薩像の模刻だそうなんですが、こちらもお顔立ちは違うもののナイスプロポーションでした。


本堂の裏手にある展示室では、以前に阿弥陀如来立像(女人裸形阿弥陀仏)が着ておられた 法衣の袴の展示もあり、こちらも間近で観ることができます。 袴は50年に一度だけ履き替えの儀式が行われ、前回の儀は1998年でした。 次回はまだまだ先っすね。


一通り仏像の拝観を終えると「こちらへ どうぞ。」と声を掛けられ、案内されたのは本堂から渡り廊下でつながった庫裡の一室。 こちらは御座敷席が設けられていて お庭を見ながら ゆっくりすることができます。

5月の風が吹き抜け 花香るお座敷でいただくお茶とお菓子。 なんかめっちゃエエやん!!

いやぁ、初めての璉珹寺の参拝やったんやけど いいお寺でした。 たぶんまたすぐ来そうな予感っすね。 マチャアキやったら「☆3つです!!」って絶対にいうてるわぁ。なんて思いながらお茶をいただきました。  みなさんも一度行かれてみてはいかがでしょうか?  では、また…。

 

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