年間を通して あちこちのお寺さんで 寺宝や秘仏の特別開帳があります。
「さて、今年の3月の開帳日は?」とSNS や ホームページを確認していると…。
「ん? これは、ラッキーやん!」 なんと大安寺で 改修工事のため、秋の特別開扉も今回同時に開催されるとのこと。 こりゃ行くしかないですな 。
てことで、今日もぼちぼち行きまっせ~。
大安寺は奈良市大安寺2丁目にある寺院で、聖徳太子の建てた熊凝精舎(くまごりしょうじゃ)が官寺となり、その後に移転や改称を繰り返し、その後平城京に移って大安寺となりました。 また、仏教伝来以来の歴史と格式を持つ古寺で 日本三大寺の一つです。
3月1日より3月31日まで、秘仏馬頭観音立像ならびに秘仏本尊十一面観音立像の同時特別開扉を実施致します
通常、馬頭観音は3月のみ、十一面観音は10.11月のみの開扉ですが、現在天平仏7体をお祀りする宝物殿の増改修工事を実施しており、拝観いただけないため本件実施の運びとなりました…
上記文は 南都大安寺Facebook より抜粋
山門横に看板がありました。 お~っ、やってる やってる。
境内に入ると、警備員や工事作業員の人達が沢山おられました。 参拝通路の案内に従って、一旦 本堂の前を通って寺務所に向かいます。
こちらの寺務所で 拝観申し込みを済ませて、さっそく本堂へ。
『本堂』には、秘仏でご本尊の『十一面観音立像』が祀られています。 もちろん、堂内は撮影できません。
こちらの十一面観音像は、奈良時代の作なのですが 首飾りのような装身具は美しく、少し肉付きの良い上半身に掛かる点衣(てんね)の流れは優雅。木像ながら素晴らしい保存状態です。
頭部や 宝瓶を持った左手は後世のものだそうで、お顔立ちは ちょっぴり”ツンッ”とした美人さんでした。
堂内には、他にも上人像 や 虚空蔵菩薩坐像 なども祀られていて さすが大安寺と言ったところです。
こちらの本堂では、毎年2月3日に『開運星祭り』という節分会が行われ 多くの人で賑わいます。 福豆の授与は まあまあの争奪戦になって、本気の大人を見れたりしますよ。
つぎは、『嘶堂(いななきどう)』です。 もちろん堂内撮影不可です。
こちらには、秘仏『馬頭観音立像』が祀られています。 十一面観音像と同じく奈良時代作の木像ですが、修復箇所が多いとのこと。 なにより頭に 馬の頭がありません。 なんでも日本最古の馬頭観音と言われるらしく、足首に巻き付いた蛇などは たいへん珍しいお姿だとか。
初めから馬頭が無かったのか、それとも途中で無くなったのか、はたまた元は 馬頭観音ではなかったのか、勝手な詮索も楽しい観音さんです。 ちなみに、文化財の指定は 千手観音なんですって。
お姿は、一面六臂に憤怒の形相で おっかないオーラ全開です。
平成9年に新しく建てられた『嘶堂』は、外観もキレイで献燈籠もピカピカでした。
本堂近く境内南側の竹林には『いのちの小径』があります。
自由に散策して 竹林の精気を受けるという場所で、その竹林内には『美流孔(みるく)塚』があり乳癌治癒の祈願塚となっています。 大安寺は “ガン封じに御利益があるお寺” としても有名です。
撫でて祈念するそうです。 ちょっと ムフフやね。
こちらは、拝観申し込みの際に いただいたパンフレットです。 寺務所で パンフレット画像の、ブログでの使用許可をいただきました。 宝物殿が完成したら、また行こうと思います。
宝物殿の増改修工事が無事完遂することを切に願って…。 では、今日はこのへんで…。