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今回は 天王寺区にある『一心寺(いっしんじ)』を紹介します。 こちらのお寺には、私の親戚の叔父さんの遺骨が納骨されています。 子供の頃 母に「このお骨で 仏像を造るんよ。」と聞かされて、ちょっと怖い場所としての記憶があるお寺なんです。 今では山門も新しくなって 昔とは雰囲気も変わり、そうは思わなくなりましたけどね。(大人やし…)
じゃあ、今日もぼちぼち行こかいね。
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一心寺の場所は、天王寺七坂の一つ「逢坂」の通り沿いにあります。 最寄り駅は大阪メトロ(地下鉄) 恵美須町駅で、徒歩で6分のところです。 「一心寺前」の交差点に参道があるので すぐわかります。
「おっ、今日も参拝する人 多いね~。」 最近は外国人の方の参拝客も多いみたいで、いつも まあまあの人出ですね。
関連記事:天王寺七坂
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参道の坂を上がったところに仁王門があります。 ここが好きなんですよ。
コンクリートと 鉄骨と ガラスでできた オリジナリティー抜群の 仁王門。 お寺の山門とは思えないような紺鼠の黒い山門なんです。 こちらの山門は 平成9年に完成した山門で、一心寺の長老で建築家でもある高口恭行氏のデザインだそうです。
いやぁ、斬新でかっこよすぎる‼
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そしてこちらが、山門におられる仁王さん。
また仁王像も 他とは一味違うでしょ。 素っ裸の仁王像で丸腰なんですよ。なんでも非暴力の知恵で諸悪に立ち向かうお姿だとか。西洋の近代アート彫刻を彷彿させるこのお姿。何分見てても飽きません。
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後ろ姿も筋骨隆々でいいっすね~。 あんまり山門におられる四天王像とかの背中って見られへんもんね~。
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そして門扉には、四人の天女が描かれています。 「う~ん、美術館みたい。」
では、中に入りましょか。
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中に入ると受付堂があります。 こちらは、納骨した故人の戒名などを記して回向で本堂内に入るための受付場所となっています。 本堂は一般参拝の堂内入場はできません。(のはず…)
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こちらが、本堂。 御本尊は阿弥陀如来です。
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本堂の左横を通って奥に進むと「お骨佛堂」と「納骨堂」呼ばれるお堂があります。
新旧2つの「お骨佛堂」には、遺骨で作られた骨佛が安置されています。 この骨佛は、遺骨を粉末状に砕きコンクリートやセラミックなどと混ぜて造像するらしく、10年毎に一体 開眼するとのこと。
やっぱり今でも 想像したらちょっと怖いかも…。
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境内には他にも 酒封じ(断酒)祈願の「本田忠朝の墓」もあります。
この本田忠朝という人物、大阪冬の陣で二日酔いで大失敗し 家康にこっぴどく叱責されたそうで、その後 夏の陣で奮戦するも戦死。そんなこんなでこちらのお墓、酒封じ祈願の墓となったとか。 今も「祈願しゃもじ」をもって参拝する人が絶えない墓所です。
ちなみに、大阪冬の陣で 家康の本陣があった茶臼山は 一心寺に隣接する天王寺公園内にあり、こちらからでもすぐです。あわせて行ってみるのもいいかもしれませんね。
関連記事:茶臼山 古墳?
今回行ってみて 私的にはトラウマな怖さも ちょっとありましたが、仁王門はぜひ一見してもらいたいです。山門は朝5時から18時迄開門しているので、近くを通った時にでも ぜひ!