法華寺 総国分尼寺

奈良

法華寺(ほっけじ)は藤原不比等の娘で 聖武天皇の妻である光明皇后が、不比等の没後 邸宅を皇后宮とし、その後天平17年(745年)に総国分寺・東大寺に対し、皇后宮を総国分尼寺・法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)としたのが起源とも言われる女人成仏の根本道場としての役割を担った寺院です。 今回は御本尊である十一面観音菩薩立像の「春季ご開帳」に合わせて行ってきました。

ほな、ぼちぼち紹介しながら行くで~。


近鉄「奈良駅」「西大寺駅」または、JR「奈良駅」とバスは各方面から出ているんですが、今回は近鉄「西大寺駅」から奈良交通バス「JR奈良駅西口」行きに乗り「法華寺」バス停下車のルートで訪問しました。バス停からは徒歩約3分と近く、法華寺の交差点付近には案内図もあり 迷う事なく行けました。


観光案内図を見ていると、トラクターが横を通って行きました。 


『法華寺門跡』と書かれたこちらの赤門から入場します。 


赤門から入ると境内は こんな感じ。 木々の手入れがされていて たいへんキレイです。


赤門を入ると 袴腰と大きく反った軒先屋根の立派な鐘楼があります。


こちらは、鐘楼の横に建つ護摩堂です。 平成16年(2004年)に再興されたまだまだ新しい建物です。

護摩堂の周りには、ユキヤナギやしだれ桜が咲いていて綺麗でした。


こちらが、国宝 十一面観音菩薩立像の置かれている本堂です。

こちらの本堂は慶長元年(1596年)の地震によって倒壊した鎌倉時代建立の旧金堂と室町時代建立の旧講堂に使われていた部材で再建されたとか。 

堂内は光明皇后がモデルとも言われる 美しい佇まいの十一面観音菩薩立像の他にも、丈六の釈迦如来坐像の仏頭、梵天・帝釈天と伝わる二天の頭部、文殊菩薩騎獅像、聖徳太子二歳像 三歳像、五十五体の善財童子像などなど 仏像ファン必見の仏様たちがズラリ。

とくに国宝の十一面観音菩薩は、少しふくよかなお姿に お顔立ちも優しく 光背や天衣も美しい。いつまで見ていても飽きない、私的トップ3に入る観音様です。

堂内は、もちろん撮影はできません。


次は、境内北東側の こちらの門を入ります。

こちらには、日本最古のお風呂と言われる浴室(からふろ)があります。 

「からふろ」とは今でいう蒸し風呂式サウナのことで、現在の建物は明和3年(1766年)に再建されました。 また尼僧ではなく庶民のための施設であったため、福祉施設の原点ともいえる建物であるとか。


浴室(からふろ)のさらに奥には、光月亭という休憩所がありました。

光月亭には 無料のお茶やコーヒーなどが用意されていて、縁側に腰かけて休憩しながらいただくことができます。

アニメ「一休さん」に登場する さよちゃん と お爺さんの住居のような雰囲気でした。


常時開放されている華楽園には訪問時(2023/3/31)、綺麗な花々がたくさん咲いていました。

また4月からは、国史跡 名勝庭園も特別公開されます。
期間など詳細は 法華寺公式ホームページ でチェック。

この機会に美しい仏像と庭園のある法華寺で 歴史と美しさに触れてみてはいかがでしょうか?


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