年に2日(4月17日・18日)しかない国宝の如意輪観世音菩薩像の御開帳日に合わせて、河内長野市にある観心寺に行ってきました。 観心寺は南河内の英雄 楠木正成公ゆかりの寺としても有名な寺院です。
ほな、紹介しながらぼちぼち行くよ~ん。
今回は車で訪問しましたが、公共交通機関を使って来るなら 最寄りの駅は南海または近鉄の「河内長野駅」で、そこから南海バスに乗り換え「観心寺」バス停下車ですぐのところです。
さすがは御開帳日。午前9時に到着しましたが、すでに無料駐車場は ほぼ満車でした。
駐車場にある楠木正成公像。 こちらの観心寺は楠木氏の菩提寺で 正成公が仏道修行をし、後醍醐天皇により楠木正成を奉行として金堂の外陣造営の勅が出されたことも知られています。
山門を入って国宝の御本尊 如意輪観世音菩薩のおられる金堂を目指します。 御開帳日は入山料を納めると拝観時間を記入したパンフレットを貰うことができます。
やっぱり待ち時間はありますね。 だって観光バスで来られる方もたくさんいてるしね。
新緑の美しい参道の階段を上がっていくと… 見えてきました。
お~、並んでるね~。 私も最後尾へと。
金堂内への入場は一度に100名、30分ごとの入れ替えになっていました。
いいお天気で良かった~。
堂内に入り着席すると 僧侶による法話や仏様の説明をしていただけます。
お話によると、弘法大師が刻んだとされる御本尊の如意輪観世音菩薩は、最近の調査で仏像の体内にあった版木から 他にも制作に携わった人物もおられることがわかったとか。
そして如意輪観世音菩薩像はというと、六臂に輪王坐と言うお姿で蓮華台に鎮座されています。 少しうつむいた中性的な丸井お顔に、切れ長の目。なんとも言えない表情がいっそう独特で神秘的な空気感を醸し出しています。さすが日本三如意輪観音の一つですね。 脇侍の不動明王像、愛染明王像は厨子が閉められているので見ることはできませんが、三尊が並ぶ姿を想像しただけでも鳥肌が立ちそうですよ。 また内陣にある木板の両界曼茶羅の裏に描かれた四天王も彩色が良くいい感じでした。
いやぁ、ええもん見してもらいました!!
また境内にある霊宝館にも多くの仏像や寺宝が展示されています。
こちらの霊宝館におられる如意輪観世音菩薩像は 秘仏の御本尊の御前立として彫刻されたものだそうです。 お顔立ちや雰囲気は金堂の御本尊とは かなり違うので見比べてみるのも面白いと思います。
霊宝館には他にも 観心寺の開基直後からおられた “塔内四仏”称される 弥勒菩薩像・宝生如来像・釈迦如来像・薬師如来像や 木造の聖観音菩薩像・十一面観音菩薩像などなど たくさんの仏像を間近で見ることができます。
あっ、そうそう 「観心寺」と書かれた嵯峨天皇筆の勅額も展示されていました。
礼宝館に向かう途中にはヒンドゥー教の石窟寺院を彷彿とさせる石仏が!
いずれも60㎝程の大きさなんやけど、なんかカワイイ顔やね~。
観心寺には 他にも北斗七星塚や 楠木正成首塚など見どころがいっぱいあるんやけど、今回の如意輪観音拝観の回はここまでで。 他の見どころは また別の機会に紹介しようと思います。 では、また。